タンポポを見たことが無い人はまずいないと思いますが、日本固有種のニホンタンポポ見たことがありますか?
都市部や住宅地で主に目にするのは「セイヨウタンポポ」という外来種で、言い方はあまり良くありませんが、悪い環境でも育つ強いやつです。外来種の強さですね。
反対に自然豊かな環境でしか生きられないのが「ニホンタンポポ」という日本固有種で、私の父いわく、昔は家の周りに普通に存在していたそうですが、今はちょと山に行ったりとある程度の自然がある場所にいかないとお目にかかれなくなっています。
今回は、春の花の定番であるタンポポについて「ニホンタンポポとセイヨウタンポポの見分け方」を紹介したいと思います。
外来種『セイヨウタンポポ』の特徴
春になると地べたを這うように花をつけます。背が低いです。
花ビラは外側が少し反り返る感じで広がっています。葉っぱはギザギザしていて地面に近いせいかよく砂や泥が乗っかっています。
自然が豊かなところではあまりみることがなく、どちらかと言えば街の空き地や畑の脇、道路の脇から力強く生えているの個体もあります。
普段私達がタンポポだと思っているのは間違いなくセイヨウタンポポでしょう。
日本固有種『ニホンタンポポ』の特徴
ニホンタンポポは、セイヨウタンポポとは逆に自然豊かな環境ではないと生きることができません。ニホンタンポポが咲いていればそこは汚染されていない自然豊かな場所といえるでしょう。
花はセイヨウタンポポに比べて大きく茎も地面から長くつきだして立派です。
花びらは反り返らずに上に向かって広がります。葉っぱも大きく立派で、ギザギザ度がセイヨウタンポポに比べて低くツヤがあります。自然を一身にうけて水々しい立派な感じが伝わるタンポポです。
英名の「ダンデライオン」にふさわしい気品と迫力があるのは断然こちらです。
セイヨウタンポポとニホンタンポポの簡単な見分け方
両者では大きさが違うのでそれでもわかりますが、1番簡単な見分け方は、花のつけね「額(がく)」の形状を確認することです。
セイヨウタンポポの額(がく)は反り返っているのに対して、ニホンタンポポの額は、反り返ること無くピッタリくっついています。
たったこれだけで両者の見分けがつきます。
セイヨウタンポポが「天然パーマ」で、ニホンタンポポが「ストレート」といった感じですね(笑)
あとがき
ニホンタンポポは大きく立派で美しい体をもつのに、生きる場所を選びます。どことなく島国根性の日本人の気質に似ている感いなめません・・・
良い物をもっているのに外へでていくことができないのです。
まあ人間と違い、花や植物はそれでも美しいので全くもってアリなのですが・・・昨今ではニホンタンポポの数がどんどん少なくなっているそうです。
私の住む周辺でも子どもの頃に比べて生息地がだいぶ減ってきました。
何度か綿毛を持ち帰っては近所の神社などに投下してみたのですが、やっぱり住宅地は自然があるようにみえて汚染させれているのでしょうね。芽吹きません。
自然のバロメーターでもあるニホンタンポポ。是非探してみてくださいね!!
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